ページ閲覧数

2014/02/15

感情に干渉しない

I learnt that rather than running away from my problems it’s better to embrace them.
私は問題から逃げだすことよりも、抱きしめることの方が良いことを学んだ。

鬱(うつ)で悩むひとに向けてWHOが作成した動画を紹介しますね.「The black dog(黒い犬)」と名付けられた鬱との付き合い方です.薬や娯楽で一生が変わる人もいるかもしれません.でも,一時的な逃避に過ぎない場合もあるかもしれません.「問題」を生み出して固く強くしているのは支援者,という場合もあるかもしれません.









仕事柄,病で悩み苦しむ人と向き合うことが多い.クライエントが「問題」に名前を付けるのに付き合うこともある.変えることができるものと,変えることが難しいものを一緒に分けてみる.「問題」が解消すれば実現したい「希望」を探して名付け,「希望」が実現するための方法を一緒に考える.「問題」が存在しつつも,「希望」が成り立つ選択肢も考える.問題解決能力を高めるという意味で,このプロセスが重要と思う.

感情を裁かない。
感情を分析しない。
感情に干渉しない。

この考え方は,自分の感情と向き合う時にも役立つ.「問題」が連れてきた感情に,巻き込まれ過ぎず,軽くも見ないように意識する.自分の手足が血の気を失って震えるほどに,動揺したら,弱ったら,小さくなったら,倒れてしまったら,無理に自分を立ち上がらせない方がイイ気がする.客観的に「問題」を認識した上で,なぜ「問題」と定義しているのか考えてみる.「問題」が存在しない状態と「希望」は一致しないことも,自分に確認する.この経験で優先順位をつける能力が培われた気がする.

ひどく悲しむな,と言うよりも,落ち込んでもいいじゃん,と自分に声をかける.余裕がない時でも,笑えなくても仕方ないよなーと声をかける.笑っても泣いても,良くも悪くもならないんだから,より楽な方へ.泣いて楽なら泣けばいいよ.今は倒れていても,1時間後には涙が乾いている.明日は立ち上がっている,来週は歩いている.来月はまた倒れるかもしれない.でも1時間後には立ち上がって歩いている.


→ 世界中の鬱を抱える人にWHOが送る4分の動画の内容とは



0 件のコメント:

コメントを投稿