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2012/08/23

ゆるゆるす

息子が自分の頭をカミさんの耳に、
ゴリゴリと押し付けていたらしい。
気がついた彼女は息子に言った。

「トムとジェリーはマンガだよ。
ママの耳に入って口から出てこれないよ」
なーんだ、とつぶやいたらしい。






揺れない、広くて丸い心を持ちなさい、と言う。
そうでありたい。だから、
偉人のメッセージに蛍光ラインを引いておく。

それでも、許せない!と感じた瞬間に、
正義の鉄槌を下したくなる。
しばらくして、そんな自分を責めたくなる。

自分に向けた刃は容赦なく急所を狙う。
次から同じような気持ちにならないよう、
傷跡がわかるように斬りつける。

痛みって必要かな?
変わる必要なんてあるかな。
聖者はなれなくても存在してイイよ。

自分が自分を否定すると、かわいそう。
自分だけは自分の味方であって欲しい。
聖者がベストだけどムリなら仕方ないねって、言って欲しい。

それに、
自分は変わらないと許されないと思うから、
人も変わらないと許さないと思い込むかもしれない。
それもまた苦しい。必要のない苦しみだと思う。



揺るがず、広く、大きな心は、
自分に向けた方がいい。
揺らいでも、狭くても、小さくてもいい。

耳から入ってきた言葉も、
口から出て行った言葉も、
温かいものだけを握ればいい。

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