ページ閲覧数

2012/08/23

みんなのリハプラン


飲食店は、食べ物を売っているんじゃない。
不動産屋は、物件を売っているんじゃない。
学校は、知識を売っているんじゃない。

家族や親しい人々との時間や関係を築いたり、
保つための手段を提供しているんだと思う。
医療福祉屋も同じで、それが社会だと思う。






始めて手に入れたデジカメはCanonのIXYで,
回復期リハ病棟に働いていた8年前だった.
画像は年に20,000枚,動画は2,000本も撮影した.

機能的回復に伴って日々変わるADL動作を画像や動画で共有した.
日常的な生活で必要以上に介助しないことが,
最も効率的で効果的なリハビリテーションと思っていた.

本人の同意を得て他の患者さんに見てもらうこともあった.
病気によって馴染みのない身体と病院環境で,
これからの生活がイメージできない方に役立つこともあった.



5年前,頸椎損傷を負った彼にAMPS講習会でライブケースを依頼した.
彼はヘルパーに自分を撮影させて後日Youtubeに公開した.
公開前に日本AMPS研究会に許可を伺ったところ,
担当者はアメリカAMPS研究会にも問い合わせてくれた.
世界中のAMPS講習会受講生と講師に紹介したいと,
返信があったらしい.彼はそれを何よりも喜んだ.

1年後、彼と一緒に新しい仕事もした.
車いすなど使って街や公園や飲食店を歩き,
車いすがあっても作業に参加できる方法を,
琉球リハ学院のOT学生100名に画像と動画で集めてもらった.
学生らが集めたデータを彼には編集してもらい,
インターネット上で公開してもらった.

それらの動画は通所リハの利用者に閲覧してもらい,
あきらめていたけどやってみようと思う気持ちを,
湧き上がるための道具として使用した.



それぞれの強みを活かして,互いに貢献できることがある.
遠く離れていても.年齢や経験年数が違っていても,
働く領域や病期が異なっていても,別の専門職でも,
身体や精神に障がいや症状が残っていたとしても,
互いに貢献できることがある.
それは自分のためにもなる.



それは信念のように思っていたので、
3年前にtomoriくんからADOCと「みんなのリハプラ」のアイデアを聞いた時、
ボクは「みんなのリハプラン」の方がニーズは高いと思った.







リンク→みんなのリハプラン

みんなのリハプランとはリハビリテーションで工夫したことを、
写真や動画で世界中の人々と共有するためのサイトです。






さきほど,

①観光ホテルのトイレと浴室を使用する方法
②片手でコーヒーを淹れる方法
③車いすで沖縄そばを食べる方法
④関節拘縮改善クッションの作り方
⑤COPMの使い方
⑥要介護5でもゴルフ観戦できる方法
⑦ADOCインタビュー方法
⑧片手でチラシを使ってチリ箱を作る方法

を投稿しました.

0 件のコメント:

コメントを投稿