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2011/02/22

視点を自覚する  Be aware of the perspective

娘が通う幼稚園の裏で、ハンマーを持った男が叫んでいたという。
3ヶ月後、別の男が包丁を持ってウロウロしていたらしい。
どちらも警察に保護された。




もし娘が襲われたとしたら、
きっとボクは男に身体的、精神的な制裁を与える方法に頭を使い、
気持ちが落ち着いてきたら社会的な制裁を与える方法を探すだろう。

もし娘の友人が襲われたら、
両親が選択した再発防止の提案などに協力しようとするだろう。
その時、同じ保護者として関わるかもしれないが、
作業療法士として関わるかもしれない。

娘が通う幼稚園の教員や責任者が困っているのであれば、
作業療法士として協力できることがあるかもしれないと
提案するだろう。


事件が起こった時、すぐに考えたことは別のことだった。
ハンマーや包丁を持った男は、警察に保護された後に
どのような権利が守られ、どのような選択肢が奪われるのだろう。

もし男の作業療法士として担当になった時、
彼の何を守り、何を育もうと考えるのだろう。




同時に娘の何を守り、育もうと考える。
地域で働き、暮らす人々の何を、と考える。

クライエントは誰だろう。
作業って何だろう。

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